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東京文化会館レクチャー・コンサート・シリーズ

  これは東京文化会館の職員をしておられた中村よしき氏と親しくなって企画した一蓮のコンサートで、スライドで当時の絵画を舞台に投影し、私がナビゲーターになって、おしゃべりをはさみながら、ラ・フェートのメンバーにも共演してもらって、室内楽を演奏するコンサートでした。短い期間ですが、シリーズ化されて何回か演奏会を開きました。

 

■レクチャーコンサート《音楽と絵画》 バロック・・・光と陰のスペクタクル

 2003年9月26日 東京文化会館小ホール

 ナビゲーター・フルート:前田りり子、ソプラノ:原 雅巳

 ヴァイオリン:桐山建志、ヴィオラ・ダ・ガンバ:平尾雅子、チェンバロ:平井み帆

  G.P.テレマン:パリ四重奏曲ニ長調から/ジョスカン・デ・プレ:千々の後悔

  R.ロニョーニ :「またも旅立つことを」/C.モンテヴェルディ:アリアンナの嘆き

  G.B.フォンターナ:ヴァイオリンソナタ/G.フレスコバルディ:パッサカリア風アリア

  J.P.スヴェーリンク: 涙のパヴァーヌ/F.クープラン:王宮のコンセール第3番より

  M.ブラヴェ:デユエット集より/M.P.モンテクレール:カンタータ「ディドーの死」

 

 これがその最初の試みで、プログラムに次のような案内を書いています。

 今回のレクチャーコンサート「音楽と絵画」は、会場の大スクリーンに西洋の名画を投影しながら、それにちなんだ曲を聴いていただくという試みをいたします。私は「ナビゲーター」ということで、全曲に渡ってその背景を説明することになっています。ヨーロッパにおいて、音楽、思想、絵画、建築、文学などのあらゆる文化は、お互い密接に絡み合いながら、その時々の社会情勢や国民性に合わせて発展を続けてきました。そのため、音楽をより深く理解したいと思ったとき、私たちは音楽と他の文化との関連性や当時の社会状況なども視野に入れる必要があります。ルネッサンス・マニエリズムも含め、バロック様式を中心にして、絵画と音楽の関連性を様々な側面から探ってみたいと思います。(前田りり子)

 

■東京文化会館レクチャーコンサート「音楽と都市」シリーズ 音楽都市ベルサイユ 踊るベルサイユ「王の踊り」

 2005年3月13日 東京文化会館小ホール

 ナビゲーター&フルート:前田りり子  バロックダンス:市瀬陽子、鶴見未穂子、井上陽集

 ソプラノ:原 雅巳 ヴァイオリン:桐山建志、大西律子   ヴィオラ:深沢美奈

 ヴィオラ・ダ・ガンバ:平尾雅子、品川 聖   チェンバロ:平井み帆

  リュリ:「町人貴族」から、「アルミード」から/マレ:「ヴィオール曲集」第2巻から

  ルベル:「四大元素」から/ランベール:愛する人の影

 この時は映像ばかりではなく、歌や踊りも採り得れたので、華やかな舞台になりました。

踊るベルサイユ「王の踊り」のチラシと舞台

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■東京文化会館レクチャーコンサート「楽器の可能性」シリーズ 無伴奏フルートのファンタジー

 2005年9月30日 東京文化会館小ホール

 バルトルド・クイケン(フルートとお話)、有田正広(フルート)、前田りり子(フルートと通訳)

  ボワモルティエ:トリオソナタ ニ短調/F.クープラン:コンセールから/ドヴィエンヌ:トリオ他

 福岡古楽音楽祭においでになったバルトルド・クイケン先生と有田正広先生と3人でやった

 フルート3本のコンサートです。

 

■東京文化会館 「音楽に秘めた愛」シリーズ ロココの愛

 2007年3月3日 東京文化会館小ホール

 ナビゲーター&フルート:前田りり子

 ソプラノ:懸田奈緒子、宮内夕佳里   テノール:水越 啓

 オーボエ:三宮正満   ヴァイオリン:荒木優子、佐藤 泉

 ヴィオラ:深沢美奈   ヴィオラ・ダ・ガンバ:福沢 宏

 ヴィオローネ:諸岡典経  チェンバロ&ミュゼット:上尾直毅

  クープラン:新しいコンセール第9番「愛人の肖像」/モンテクレール:カンタータ「羊飼いの娘」

  マリー・アントワネット:それは私の恋人/ラモー:歌劇「イッポリーとアリシ」抜粋ほか

 

 この演奏会でシリーズは終了し、このあと東京文化会館大ホールが有田正広先生がかつての「東京バッハ・モーツアルト・オーケストラ」の後継として立ち上げられた「クラシカル・プレイヤーズ 東京」の根拠地になり、私もそれに出演させてもらうことになりました。

「ロココの愛」のチラシ

B.クイケン、有田.前田の3人が出演した「無伴奏フルートのファンタジー」の練習風景。

東京芸術劇場大ホールを根拠地にした「クラシカル・プレイヤーズ 東京」

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